2017年10月28日

ますます増える痴漢行為

 私の娘は、ヘガーブを付けています。これは、イスラム教徒の女性が頭にかぶっているスカーフのことです。人によってこのヘガーブをかぶり始める時期は違いますが、、イスラム教徒の女性のアイデンティティーでもあります。普通は、初潮を迎えるとかぶり始めます。つまり、女性がかぶり始めたら、少なくともイスラム教の男性はその女性を大人の女性としてリスペクトしなければなりません。
 娘も、かぶり始めると町の中での嫌がらせや声掛けがなくなったと言いました。ところが、最近は、かぶっていようがいまいが、男性からのいやらしい言葉掛けや痴漢行為が公然と行われるようになったというのです。女性も黙らず、痴漢行為に対して厳しく非難すると、逆切れして、あたかも女性の方が男性を誘ったような言い訳をし、周りの人々はただただ見ているだけなのだそうです。
 男性の痴漢行為について調べてみると「自分より弱い存在を支配したい」「征服したい」「じわじわいじめることで優越感を味わいたい」という勝手なストレス解消の手段のようです。
 一向によくならないエジプト経済に痛めつけられているのは、男性だけではない。自分のストレス発散を弱者に向けるやり方の断固反対する!
posted by エジプト日誌 at 19:02| Comment(0) | 日記

2017年10月07日

エジプト人の職業選択

 日本人の中高大学生に仕事選択は、どんな理由からと聞くと、お金をたくさん稼げる、自分の夢の実現、人の役に立ちたいなどが出てくると思う。

 エジプト人の中高大学生の場合は、自分の夢の実現、お金をたくさん稼げる、親が勧める、他者から見て恥ずかしくないなどがあげられる。社会のためにとか、人のために役立ちたいとかいったことは、ほとんど聞いたことがない。

 エジプト人は、仕事によって自己実現できるなんて考えたことがないのだと思う。清掃やメイドや運転などに従事する人たちを低く見る傾向にある。

 娘の友達に、大学を出た後どんな仕事に就きたいかたずねても「わからない」と返ってくる。大学を出ても半分くらいの学生に仕事がないのだから答えようもないのかもしれない。でも、「人が見て、恥ずかしいような仕事なら家にいる。」と答えるエジプトの学生に、そして、そうするようにと勧める親に愕然とする。

posted by エジプト日誌 at 22:47| Comment(0) | 日記

2017年08月11日

ザッバリーン〜ごみ回収を仕事とする人々〜

 大カイロ都市圏で毎日1万5000トン以上のごみが出る。行政が処理できる量のごみではない。だから、カイロいやエジプト中ごみであふれている。あの世界遺産のギザの三大ピラミッド周辺でさえもペットボトルやお菓子の袋のごみが溢れている。外国人にとっては、「世界遺産なのに〜」とショックだ。

 エジプトでは、1940年代ころから民間人がごみを集めてごみの80パーセントをリサイクルしている。ごみ集めを家業としているコミュニティーがカイロ周辺に6つもあるそうだ。

 私の仕事柄、社会科見学のための下見に行くことが多い。そこで、エジプトのごみ事情を知るためにごみ集めを家業としているコミュニティーの1つのマンシェットナセルに行った。そこには、ユネスコのカイロ支局が支援して作った「少年のためのモカッタム・リサイクル学校があった。なぜ、少年だけなのか?なぜ、無償の公教育があるのに学校を作る必要があったのか?という疑問を持って出かけた。

 マンシェットナセルは、死者の町やモハメッドアリモスクなどがある古い町の方にある。高速道路からデコボコの細い入りくねった道に入ると道の両側は、カイロの町から集められたごみがうずたかく積み上げられている。毎日40度を超えるカイロでは、ごみの悪臭は、鼻を突き気持ちが悪くなってくる。

 やっと、学校に着いた。ビルディングの1階を改造し、寄付で買ったPCにテーブルといすがあるだけの質素な教室だった。説明してくれた方は、ドイツやアメリカなどのNGOなどと交流をもつため、英語を学んだそうだ。見学に行った時も英語で説明してくれた。

 ごみ回収は、夜中の12時ころから始まり、昼の12時ころまでカイロの町を回ってごみを集めるそうだ。集めるのは、男たちで、ごみを持ち帰ると女たちがそのごみを分別する。

公立の学校は、午前中だけ開いているので小さい時から働き始めるザッバリーンの少年たちは学校に行けない。読み書きができなければ、貧しさから脱出できない。だから、このリサイクル学校は朝の8時から夜の8時まで開いている。いつ来ても学べる環境を作っているのだそうだ。

 分別されたごみは、リサイクルに回される。プラスチックのごみは、細かく粉砕され中国に送られるそうだ。そのプラスチックが、ファイバー状になってまたエジプトにもたらされる。売った時より高いものになって。

 ここに住んでいる人々が、必死で生きているのが分かる。でも、エジプト政府の援助もうけられず、長く続く不況のために企業の援助も打ち切られ、にっちもさっちもいかない状態だという。エジプトには、こんな不条理なことが多すぎる。

 帰りながら、子どもたちにここから何を教えようか思い悩みながら帰った。

posted by エジプト日誌 at 00:01| Comment(0) | 日記