2017年12月25日

偏見

 私の息子は、以前も書いたようにEUの政治機構や法制度を学ぶ学生サークルに入っている。定期的にセッションを行い、テーマを決めて一般学生に自分たちの活動の広報を行っている。

 つい最近行われたテーマは、「prejudice(偏見)」でした。集まった大学生50人ほどにアンケートを取って、内なる偏見を探りました。アンケートの内容は、5つの場面を想定して、(ドアを開けてあげなくてはならない時、一緒に待たなくてはならない時など)その場面に居合わせたのが異性、同性、老人、子供、太った人、痩せている人、障害者、ホモセクシャルの人など、1から5までの点数制で不快感があるほど点数が上がるという風に答えてもらったらしい。

 エジプト人が、考える1番一緒にいて不快感を感じるのは、ホモセクシャルの人だった。理由は、自然ではないからという回答が多かった。1番不快感を感じないのが、太った人だった。エジプト人は、太った人が多いので自然なのかもしれない。

 この国では、ホモセクシャルは、差別されている。新聞に載っていた記事で、男性同士で結婚しようとしたところ参列者まで警察に捕まった。また、ホモセクシャルは徴兵でもはじかれる。つい最近まで男性版バージンチェックのようなことを徴兵のための健康診断でやっていたらしい。もし、ケチがつけば書類に記録され、就職する際に徴兵検査の記録を提示しなければならないのでエジプトでは一生まともな扱いをされなくなる。

 どんな国にも、どんな宗教の人でも、どんな人種にも、どんな性別でも、このようなマイノリティーは、いる。こんなに抑圧されている国でも、毎週水曜日にあるクラブに集まるなどという話も聞く。

 世界では、このような人々に対する偏見をなくしていこうとしているが、エジプトでは、偏見をなくさなければならないという考えにたどり着くまで1000年は、かかる気がする。

posted by エジプト日誌 at 21:25| Comment(0) | 日記
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