2016年08月27日

隔離

 娘の受験が終わってやっと本当の夏休みが来た。エジプト人の夏休みの過ごし方は様々だろうが、やはり海にゆく。アレキサンドリアの人々は、海の近くに住んでいるのでアレキサンドリアの海岸で泳げばいいのだが、大抵はアレキサンドリアの西の方のノースコーストと呼ばれるところか、もっと西まで行ってマルサマトロウワで泳ぐ。
 理由は、民族大移動のように地方やカイロからやってくる傍若無人なエジプト人から逃げるためだ。カイロの中産階級以上も公の海岸ではやはり泳がない。写真のようなシャレエとエジプトでは呼ぶが、海の近くに作られたビレッジのサマーハウスで家族と一緒に過ごす。ビレッジには、シャレエを借りている人か所有している人しか入れない。海もプールも、混み合うことは、ほとんどない。アレキサンドリアの雑踏が嘘のようだ。ビレッジは、ノースコーストにいくつもあるが、アレキサンドリアのミッドタウンまで、車で1時間以内で通えるので、夏はここから通勤するという人もいる。
 エジプト社会は、貧しい人々が多いため、富裕層は自分たちを隔離する。公園はほとんどないが、富裕層は会員制のスポーツクラブに入る。昔からあるスポーツクラブの家族入会料は450万円だ。いったん入ると子どもに受け継がれ、子どもが結婚した場合その配偶者や孫も自動的に会員になる。プール、トラック、テニスコートなどや乗馬クラブまで入っている。
 富裕層が、自分たちを守るために自分たちを隔離するのはエジプトだけではない。ただ革命後、経済が悪くなりまた貧富の差が広がり、富裕層の守りの壁がさらに高くなっているように感じる。
富裕層の夏休み
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posted by エジプト日誌 at 07:58| 日記

2016年08月05日

エジプトの徴兵制度

息子が20歳になった。今年の夏、彼は、アメリカに行くことを決めていた。しかし、日本に住む日本人のように簡単に出国できなかった。エジプト人男子には、兵役があるからだ。この徴兵制は「18歳から」となっているが、大学在学中は、延期となる。しかし、この手続きがめんどうくさくて時間がかかる。そして、これが終わらなくては、エジプトからの出国ができず、大学も除籍になってしまう。
兵役の期間や仕事は、学歴によって違うようだ。大卒者なら1年で内勤が多い。学歴が低いほど兵役は長く3年も兵役につかなくてはならない。
 また、兵役免除もあるようだ。対象者は、体が弱い人、ハーフなど2つの国籍を持っている人、姉妹がいてもひとり息子の場合だ。うちは、ひとり息子でハーフなので免除に該当するが、手続きだけは取らなくてはならなかった。
 最近は、テロも少なくなって、逆にどうしたのだろう、とかこれから大きいのがやってくる前の静けさなのかと不安は払拭されない。シナイ半島では、未だに戦争状態だ。
民主主義もなく、人権など重視されるこの国で、簡単に命を差し出せと強制するこの国が怖い。
posted by エジプト日誌 at 07:51| 日記