2016年06月19日

正直と公正がない世界

受験の話が続きます。ソナエヤアンマの化学のテストを受けた娘が、うちに帰ってきて、「今日は2人の受験生がi-phoneのウエラブルで不正をしていた」と言った。他にも、試験の最中に問題の答えを隣の受験生に聞くなど聞くに堪えないことばかりだった。カイロ大学の医学部に入るためには、8教科の平均が98.5点以上必要だ。そんな神業できるわけないと思っていたが、今日の娘の話で合点がいった。不正が行われている。でなければ、ほぼ全教科満点に近いなんてできるわけない。もちろん、そんな秀才もいるかもしれないがありえない。
 2年前にソナエヤアンマを受けた息子にも「不正を見たことがあるか」とたずねると「ある」とこたえた。「なぜ、試験官に通報しないのか」と聞くと「言っても自分の点数は変わらないから」と答えが返ってきた。通報しても何も変わらないということだろう。
15年前の子どもが言ったことを思い出した。「ママ どうしたらいい? 順番を待っている時、いつも横入りされてしまう。ルールを守っていたら、ぼくはずっと後ろで遊べないし、先生に見てもらえない。ぼくも、他の子どもみたいにした方がいいの?それとも、ずっと後ろで待ってるの?」
このときは、先生にすぐ連絡して改善してもらった。しかし、今回は無理だ。娘は、ずっと後ろで待つ方を選んだ。この国で、正直であること公平であることが尊ばれる日が来るのだろうか?
posted by エジプト日誌 at 07:41| 日記

2016年06月11日

ソナエヤアンマ〜日本で言うセンター試験〜漏洩犯人捕まる!

前号受験テロでお知らせした試験問題漏えい事件犯人が6月7日(火)に捕まったらしい。犯人は、18歳の男性で、「貧しい学生が気の毒だった」と漏洩理由を警察に言っているようだ。
 エジプトの高校3年生は、ほとんど学校に行かない。ソナエヤアンマ(日本で言いうセンター試験)準備のために予備校に行くか教師を自宅に呼んでグループレッスンを受けるからだ。私立の学校に行かせている場合、授業料を学校に納め、予備校の授業料も払うことになる。学校に行って授業も受けていればまだ納得がいくが、授業を全く受けないとなると私立学校は、授業料泥棒!?ということになる。
 うちの子どもは私立に行っているが、高校3年生の9月、10月くらいは、学校に行っていたが、そのうち先生から「先生は、忙しいから学校に来ないでくれ。」と言われて行かなくなった。要するに、高校3年時の学校の仕事は、成績を記録してエジプト政府に提出することだけだ。あきれるがこれがエジプトの常識!
 貧しい家庭に生まれた子どもは、学習する機会を奪われる。裕福な家庭に生まれた子に比べれば、その状況から這い出すのは至難の業だ。
しかし、それを助ける方法が、試験問題を不正に漏洩することではない。試験問題を漏洩したフェスブックには、「いいね」が30万件あったらしい。神聖なラマダン月間に不正を賞賛してしまうエジプトの若者も歪んでいる。
そんな中、受験生の大変さを軽減しようとエジプトにあるイスラム教スンナ派の最高教育機関アズハル大学が受験生に「体が辛いときは、飲食をするように」と呼びかけた。
追伸
今日は、涼しく過ごしやすい日でした。しかし、暑い日が続いたので、目の血管が切れて充血してしまいました。毎年そうなのですが、今年は、その現象が早かった。目薬さしています。
posted by エジプト日誌 at 07:40| 日記

2016年06月06日

受験テロ・・子どもの受験初日の出来事・・

今日から 6月28日までの間 日本で言うセンター試験のようなテストが始まった。今日は、どんな学部に入ろうが必修のアラビア語と宗教のテストの日だ。
 ところが、なんと今朝5時の段階でアラビア語のテストと解答がネッ・ト上にアップされてしまった。しかも、解答はワードで清書され配点まで細かく書かれていたという。
政府は、それを知らないままアラビア語のテストを行い、アラビア語のテスト開始から15分後に宗教のテストと解答がネット上にアップされた。
 それに気づいたため、アラビア語の再テストは行わないものの宗教の試験は、29日に延期し新しい問題を作ってテストを行うことになった。
 テスト問題と解答をアップしたとする者から「漏洩したのは、エジプトの政府がいかに弱いかを見せたいからだ。政府は、我々を止められない。また、繰り返す」とネット上で表明したらしい。
 人は、死なないかもしれないが、56万人の受験生の人生がかかっている。この日のために受験生が一生懸命勉強するのは、万国共通だ。テロは爆弾だけではない。
posted by エジプト日誌 at 16:37| 日記