2016年05月29日

ラマダンが始まる!

 イスラム教徒が断食を行う約1カ月間を「ラマダン」という。この期間、日中の飲食を断ち、神の恵みに感謝する。今年のラマダンは、去年より11日早い6月6日頃始まる。太陰暦でサイクルするので毎年日程が変わるのだ。6日頃というのも、新月を確認してから始まるので不確かなのだ。イスラム教徒以外からするとなんて悠長ななんて思ってしまうだろう。ちなみに6月6日の断食の始まりは、午前3時、終わりは、夕方の6時54分のようだ。
 エジプトのイスラム教徒たちは、ラマダンを前に何となくそわそわし出している。スーパーマーケットには、ラマダン料理やお菓子を作る材料が山のように積まれ、それをお客が山のようにカートに積んで買っていく。買う量が半端じゃない。米、油、小麦粉、砂糖など箱買いなのだ。エジプトに来たばかりの頃は、ラマダンの断食明けの食事イフタールは、家族や親戚や友だちなどを招いて食べるのでそれだけ必要なのかと思っていた。しかし、この買い物は、貧しい人への寄付品だった。
 ラマダン中は、自分の行いや言葉を慎み、空腹に苦しむ貧しい人に共感し、空腹に打ち勝つ精神力を培わなければならない。また、自分の収入の純利益の2パーセントを貧しい人々に寄付しなければならないので、ラマダンの間は、貧しい人々が無料で食べられる屋台があちこちに現れる。イスラム教徒にとってラマダンが苦しいのではなく、楽しい期間である理由だろう。
一方、ラマダン中は、仕事が止まる。飲食をしていないので、もともと几帳面に仕事をしない人々がさらに輪をかけていい加減になる。車の運転は、要注意だ。特に夕方。禁煙もあってほとんどの運転手はイライラしている。運転が荒くなる、空腹で眠くなるなど外に出るなら断食明けを勧める。
 ラマダンの始まりは、いろいろなことが起こる。健康上、問題があるのに断食を始めて倒れる、気が荒くなってけんかを始める、交通事故を起こすなど、神が人々を試しているのではないかと思うことが起こる。
この国に来てラマダンをやってみて分かったことがある。ラマダンの1番の目的は、イスラム教徒であることを身体と心に擦り込むことだ。イスラム教の子どもたちは、ラマダンを体験する度にイスラム教徒になっていく。

追伸:今週は、比較的涼しく 31,2度 高くても36度くらいで過ごしやすかったです。信じられないと思いますが、私の家にはエアコンがありません。扇風機だけです。暑いときは、窓を閉め切り、外気を入れません。貧乏って辛いです。ラマダンやらずとも 貧しい人の生活分かります。
posted by エジプト日誌 at 16:35| 日記

2016年05月15日

大学受験

エジプトは、とっても暑くて 今日は、45度になりました。今日は、たまたま学校の代休で休みだったからよかったけれど、明日もこんな感じらしく辛いなあと思っています。どんなに長く住んでも、この国の猛暑には慣れません。
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 あと半月ほどしたら、ソナエヤアンマという日本で言うセンター試験が始まる。私の娘も今年は、大学受験の年なのでこの試験を受ける。とにかく、受験生が多いので、受験した7教科の点数の平均を出して上位の点数を取った者から希望の学部に入っていく。0.1点足りなかったために希望の学部には入れず泣くことはよくあることだ。
 試験科目は、希望学部によって3種類に分けられている。数学と理科系科目中心は、工学部系の学部、理科系科目中心は医学系、国語と社会科系科目中心は文学部や社会学部系となっている。試験の結果は、ネット上で発表される。新聞で、カイロ大医学部の今年の最低点は、〇〇点、工学部は、△△点などと発表される。その後、学生たちは、ネット上で第1希望の大学の学部から第30希望の大学の学部まで記入して送る。30くらいまで記入してあれば、どこかで引っかかるというものらしい。本当に希望した学部には入れないことはあるが、落ちることはないという大学受験だ。
 国立大学で希望の学部には入れずとも、親が裕福であれば私立大学に行くことはできる。
今年のソナエヤアンマは、すべての試験日がラマダン(断食月間)に入る。朝日が差す午前3時半くらいから日が沈む午後6時半くらいまで飲まず食わずの生活だ。私が、娘に「試験の時だけ、断食をやめたら」と言うと「断食しながら、試験を受ける。試験は午前中だから苦しくない。私はできる。」とたしなめられた。
 今年のソナエヤアンマは、自分の進路を決める試験でもあり、イスラム教徒としての真価も問われる試験でもある。

posted by エジプト日誌 at 16:33| 日記