2016年04月15日

無観客 プロサッカーの試合

 エジプトには、19のプロサッカーチームがある。そのサッカーの試合は、テレビで中継されるが、すべて無観客で試合が行われている。これは、2012年2月1日 エジプト北部ポートサイドのサッカー競技場で、プロサッカーのアル・マスリ対アル・アハリの試合終了直後に暴動が発生したからだ。
暴動は、試合終了を告げるホイッスルの直後に起こった。3対1で勝ったアル・マスリのサポーターたちがピッチになだれ込み、アル・アハリのサポーターに向かって石や瓶、花火などを投げ始めた。アル・アハリのサポーターや選手たちは、競技場内を逃げ惑いパニック状態になった。逃げ惑ったアル・アハリのサポーターを一部のアル・マスリのサポーターが追い詰め、突き落としたり、殴ったり、ナイフで刺したりした。その様子は、テレビ中継された。少なくとも74人が死亡し1000人が負傷したと言われている。
また、アル・アハリのサポーターが2011年の革命を組織したので警察や警備が見て見ぬふりをしたのではないかとも言われている。

ということで、エジプトのサッカー観戦は、スポーツバーなんてかっこいいものではなく大きなテレビのあるコーヒーショップに人がたくさん集まって、一杯2,3ポンド(30円)くらいのシャイ(紅茶)やアフア(トルココーヒー)を飲みながら熱狂することになっている。観客たちは、たいてい歩道や道にはみ出して座っているので、得点が入ったときの歓声は町中に響き渡る。それも楽しそうではあるが、いつ本来あるべき姿にもどれるのか、先は見えない。


九州で地震に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。
2016年4月15日 山梨尚美 エジプトより


posted by エジプト日誌 at 16:30| 日記