2017年11月04日

いろいろな国で社会科見学

 教員をしていると、観光客がめったに行かないところに行くことがある。水道局、消防署、郵便局、大使館、リサイクルセンターなどがそうである。
 どんな国でも、ありがたいことに子どもたちのために場所と時間を割いてくれる。エジプトの悪口ばかり書いているが、エジプトでも学校のために警察や軍隊以外の施設は、正式に頼めば見学させてくれる。ジュースやお菓子を出して歓待してくれる施設がほとんどだ。

 アメリカの消防署見学をしたことがある。学校の近くの消防署を訪ねると、赤い消防自動車やはしご車が並んでいた。寝るところからトレーニングするところや食べるところまですべて見せてくれた。今は、あまり使わなくなったという鉄のポールで二階からするりと降りてくるところも見せてくれた。子どもたちが拍手喝采で喜ぶと何度もやってくれた。アメリカ人のお茶目さに笑ってしまった。また、消防士に火を消しているときの気持ちをたずねると「Feel good!」とうれしそうに答えた。日本では、絶対言わないなと思った。
 そして、消防士は、アメリカ人男子のあこがれの職業なのだ。ヒーローになれるからだ。

 さて、エジプトの消防署はというと、警察の一部で警察官にならないと消防士には、なれない。したがって、消防自動車は、火だけを消さない。
革命の時には、タハリール広場に集まったデモをする市民に向かって水をかけた。熱く燃えた人々の心を消そうとした。
 その時以外は、普通の消防の仕事をしているのでほかの国の消防署と変わりはない。でも、権力側にある消防署なので軍隊が銃を持って警備を日常的にしている。エジプトは、警察、軍隊を標的にテロの危険は続いているのだ。
 エジプトの消防署見学で良いところは、はしご車に乗ってみたいや火事で使うホースで放水をしたいや火を消してみたいなどのちょっと無茶かなという要求もだしてみると何でもやらせてくれるときがあることだ。本当にイッシアラー(神の思し召しがあれば)の国だなと感じる。

 人々の生活にかかわる施設で働く人々の共通点がある。国や文化が違っても、命や生活を守る仕事をしている人々は、仕事に誇りを持ち、使命感をもっていることだ。当たり前のことのようだが、忘れてはいけないと思う。
posted by エジプト日誌 at 06:02| Comment(0) | 日記

2017年10月28日

ますます増える痴漢行為

 私の娘は、ヘガーブを付けています。これは、イスラム教徒の女性が頭にかぶっているスカーフのことです。人によってこのヘガーブをかぶり始める時期は違いますが、、イスラム教徒の女性のアイデンティティーでもあります。普通は、初潮を迎えるとかぶり始めます。つまり、女性がかぶり始めたら、少なくともイスラム教の男性はその女性を大人の女性としてリスペクトしなければなりません。
 娘も、かぶり始めると町の中での嫌がらせや声掛けがなくなったと言いました。ところが、最近は、かぶっていようがいまいが、男性からのいやらしい言葉掛けや痴漢行為が公然と行われるようになったというのです。女性も黙らず、痴漢行為に対して厳しく非難すると、逆切れして、あたかも女性の方が男性を誘ったような言い訳をし、周りの人々はただただ見ているだけなのだそうです。
 男性の痴漢行為について調べてみると「自分より弱い存在を支配したい」「征服したい」「じわじわいじめることで優越感を味わいたい」という勝手なストレス解消の手段のようです。
 一向によくならないエジプト経済に痛めつけられているのは、男性だけではない。自分のストレス発散を弱者に向けるやり方の断固反対する!
posted by エジプト日誌 at 19:02| Comment(0) | 日記

2017年10月07日

エジプト人の職業選択

 日本人の中高大学生に仕事選択は、どんな理由からと聞くと、お金をたくさん稼げる、自分の夢の実現、人の役に立ちたいなどが出てくると思う。

 エジプト人の中高大学生の場合は、自分の夢の実現、お金をたくさん稼げる、親が勧める、他者から見て恥ずかしくないなどがあげられる。社会のためにとか、人のために役立ちたいとかいったことは、ほとんど聞いたことがない。

 エジプト人は、仕事によって自己実現できるなんて考えたことがないのだと思う。清掃やメイドや運転などに従事する人たちを低く見る傾向にある。

 娘の友達に、大学を出た後どんな仕事に就きたいかたずねても「わからない」と返ってくる。大学を出ても半分くらいの学生に仕事がないのだから答えようもないのかもしれない。でも、「人が見て、恥ずかしいような仕事なら家にいる。」と答えるエジプトの学生に、そして、そうするようにと勧める親に愕然とする。

posted by エジプト日誌 at 22:47| Comment(0) | 日記